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JvmtiEnv クラス関連のクラス (JvmtiEnv, VM_JNIFunctionTableCopier)

これらは, JVMTI の機能を実装するために使われているクラス. より具体的に言うと, "JVMTI environment" (JVMTI 環境) を実現するためのクラス.

クラス一覧(class list)

• JvmtiEnv
• VM_JNIFunctionTableCopier

JvmtiEnv

概要(Summary)

JVMTI の "JVMTI environment" (JVMTI 環境) を実装するためのクラス.

1つの JvmtiEnv オブジェクトが 1つの JVMTI environment (= JVMTI エージェントが GetEnv() で取得する jvmtiEnv オブジェクト) に対応する (See: here for details).

    ((cite: hotspot/src/share/vm/prims/jvmtiHpp.xsl))
    class JvmtiEnv : public JvmtiEnvBase {

(なお, JVMTI environment には JVMTI connection (JVMTI 接続) 毎の状態を管理する役割と JVMTI 関数へのポインタ(environment pointer)を提供する役割があるが, どちらもこのクラスが担当している. ただし, より正確に言うと JVMTI 接続毎の状態を管理する役割はスーパークラスである JvmtiEnvBase が担当している. また, 一部の状態は JvmtiEnvThreadState クラスや JvmtiThreadState クラスが管理している. (See: here for details))

使われ方(Usage)

インスタンスの格納場所(where its instances are stored)

一般的には, GetEnv() で JVMTI environment を取得した各 JVMTI エージェント内に参照が保持されている.

またそれとは別に, 生成された全ての JvmtiEnv オブジェクトは JvmtiEnvBase クラスの _head_environment フィールドに(線形リスト状になって)格納されている.

生成箇所(where its instances are created)

JvmtiEnv::create_a_jvmti() というファクトリメソッドが用意されており, その中で(のみ)生成されている. そして, このファクトリメソッドは, 現在は以下のパスで(のみ)呼び出されている (See: here and here for details).

jni_GetEnv()
-> JvmtiExport::get_jvmti_interface()
   -> JvmtiEnv::create_a_jvmti()

削除箇所(where its instances are deleted)

JvmtiEnvBase::periodic_clean_up() 内で削除されている. そして, この関数は現在は以下のパスで(のみ)呼び出されている. (See: JvmtiGCMarker)

JvmtiGCMarker::JvmtiGCMarker()
-> JvmtiEnvBase::check_for_periodic_clean_up()
   -> JvmtiEnvBase::periodic_clean_up()

内部構造(Internal structure)

内部には JVMTI の関数と同名のメソッドが定義されている (e.g. JvmtiEnv::Allocate(), JvmtiEnv::SetEventCallbacks(), etc).

JVMTI エージェントが環境ポインタ経由で JVMTI 関数を呼び出すと, これらのメソッドが呼び出される.

(正確には, まず jvmtiEnter.cpp で定義されている jvmti_() 関数 (または jvmtiEnterTrace.cpp で定義されている jvmtiTrace_() 関数) が呼び出され, そこから JvmtiEnv のメソッドが呼び出される (See: here for details)).

備考(Notes)

このクラスの宣言は hotspot/src/share/vm/prims/jvmtiHpp.xsl から生成される.

詳細(Details)

See: here for details

VM_JNIFunctionTableCopier

概要(Summary)

JvmtiEnv クラス内で使用される補助クラス(VM_Operationクラス).

JNI function table を指定されたものに書き換える.

(なお, 置き換えを非同期に行うと危険なので, safepoint 停止を利用して安全に置き換えられるように VM_Operation になっている).

    ((cite: hotspot/src/share/vm/prims/jvmtiEnv.cpp))
    // VM operation class to copy jni function table at safepoint.
    // More than one java threads or jvmti agents may be reading/
    // modifying jni function tables. To reduce the risk of bad
    // interaction b/w these threads it is copied at safepoint.
    class VM_JNIFunctionTableCopier : public VM_Operation {

使われ方(Usage)

JvmtiEnv::SetJNIFunctionTable() 内で(のみ)使用されている (See: here for details).

詳細(Details)

See: here for details

This document is available under the GNU GENERAL PUBLIC LICENSE Version 2.