Class のロード/リンク/初期化：ロード処理 (1) ：ロード処理の開始点

概要(Summary)

クラスのロード処理は以下の契機で開始される. (<= #TODO 他にないか??)

HotSpot の起動時

HotSpot の起動時に, 幾つかの標準ライブラリのクラスがロードされる (java.lang.Object, java.lang.Thread, etc) (See: here for details).
メインクラスのロード時

HotSpot の初期化後, java コマンド (launcher) によりメインクラスのロード処理が行われる (See: here for details).
実行時コンスタントプールのシンボルの解決(resolution)時

実行時コンスタントプール中のクラス名／インターフェース名の解決が行われた際, 対象がまだロードされていなければロード処理が実行される (See: here for details).

(発生する件数としてはこのケースが一番多い (参考: HotSpot Runtime Overview : VM Class Loading))
クラスファイル検証中に, 検証のため他のクラスが必要になったとき.

(See: here for details)
クラスロードを伴う API が明示的に呼ばれたとき (java.lang.Class.forName(), java.lang.ClassLoader.loadClass(), Reflection APIs, etc)

指定されたクラスが明示的にロードされる (See: here for details).

なお, HotSpot 内部の「ClassLoader クラス」がいわゆる「ブートストラップ・クラスローダ」に相当すると思われる (注: java.lang.ClassLoader ではなく, C++ で書かれている ClasLoader クラス) (See: ClassLoader). 最終的にはこの ClassLoader クラスの処理によってクラスのロード処理が行われる.

ただし, ブートストラップ・クラスローダが直接ロードするのは標準ライブラリのクラス(rt.jar内のクラス等)だけで, それ以外のクラスは一旦 Java レベルのクラスローダーを経由した後で ClassLoader クラスでロードされる.

なお, HotSpot のデフォルトのシステムクラスローダーは sun.misc.Launcher$AppClassLoader. このため, システムクラスローダーの ClassLoader.loadClass() 処理は sun.misc.Launcher$AppClassLoader.loadClass() に実装されている.

This document is available under the GNU GENERAL PUBLIC LICENSE Version 2.